長くはてダやってるが

初めて人様のエントリに言及するぜ!(王様的なノリで)


ここのところはてブで話題になっていた「同人誌の値切り」、自分はいままでふーんでスルーしてたんだけど。

同人誌を値切る問題 - WebLab.ota
(前置き:私は,この手のイベントに一度も行ったことが無いので,コミケ特有の雰囲気みたいなものは知らないけれど)


まずこの前書きに思わずコーヒー吹いた。こういう、誰が見ているかわからない場所で、自身の中に確かな情報がないのにそれについてのエントリを上げるって凄いなぁと思った。webで情報を発信している以上、その言動には少なからず責任が発生するわけで、そんな不確かな情報源であるブツを背負えるのってフツーに凄いなぁと。自分怖くてできないや。


で、同人誌の根切りについてなんだけど、これって理容室や美容院の料金とおんなじだと思う。所謂技術料。自身の思いを形にした、その必要経費掛かった時間諸々込めて表現できるすべてを詰め込んだものが同人誌。決してタダじゃない。頒布者はそれに自身でお値段をつけるわけだけど、殆どのサークルさんは単純に印刷代を冊数で割った程度のお値段。地方者で交通費とか宿泊代とか5万超える状態(自分がそうだが)でも、それを上乗せするところなんてないんじゃないかなぁ。


もちろん、例外だってある。行列ができる大手さんは人履けを良くする為に頒布物をキリのよいお値段にすることが多いし、布教活動と称して対象物の紹介や萌えどころを記した本を無料配布することだってある。それはそれで、頒布者が決めたことだし第三者が文句をいう筋合いはないよね。


そうやって、自分の言いたいこと、伝えたいことを込めた一冊の本を、でも値切られるってのはぶっちゃけいい気分はしない。おまえの創作物なんて印刷代以下なんだよってことだろう。これが凹まずにいられるかい。
でも、そういう人には別に買ってもらわなくてもいいですよ、と言えるのも同人誌なんだよね。他にもたくさん同人誌はあるんだし、納得できるお値段で頒布されている本をぜひ探して手に入れてくださいってにっこり笑って言えばそれで終わり。


なんだかお金のことばっかりだけど、そうじゃないのもこの世界。イベントで初めて会って、会話が弾んで、趣味が同じでジャンルが同じでカップリングが同じで、そういう人に自分の本ですが、とプレゼントすることだってあるわけで、そう言うときはお金云々以上のものがそこにあるから。そういう空気がわからない人には、こういうところもよくわかんないんじゃないかなぁとか、今ちょっと思った。


他にもこまごまとした例外とかあったりするけれど、大体こんな感じじゃないかなと。商売だとは思ったことはないなぁ。自分の作品を読んでもらう、特に感想とかなくても毎回新刊を買っていただける(お金を出してまで欲しいと思っていただける)、それだけでもう十分ですよ。